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適用規格は、JIS規格若しくはNK規則に準拠したものであることを、メーカの製作図面と現品照合によって確認すること。
(b)外国船級規格ケーブル
AB規格ケーブルや、ロイド規格ケーブルがあり、それぞれ構造や寸法に相違がある。
(c)NK規格等認定ケーブル
(4)一般的なケーブルレイアウト
(a)概要
レーダー用のケーブルの敷設にあたっては、一般的なケーブル敷設上の注意に加えて、特に慎重なケーブルレイアウト(電路の位置出し)が必要である。
レーダーの各ユニット間を接続するケーブルは、高周波パルス信号の含まれる妨害電路であり、その他の設備に雑音などの妨害を与えないように注意が必要である。
レーダーの指示器や送受信機は、航海船橋(操舵室)に設置されるので、無線設備規則や船舶設備規程においても、レーダーを装備するときには無線設備や鮭針儀その他の重要な設備に障害を与えないように設置すべきことを規定している。
また、レーダー空中線はレーダーマストの上に設置されるので、ケーブルも暴露部に敷設され、かつ、甲板や隔壁を貫通しなければならないので水密を要する敷設工事を伴うことになる。
レーダー用ケーブルの本数は、そのレーダーを構成するユニット数によって相違し、レーダーメーカーや型式によっても異なるし、最長敷設距離が限定される場合もあるので注意を要する。一般的なレーダーの構成と接続ケーブルの例を図2・15および図2・16に示す。

 

 

 

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